初めてトルコリラに投資したのは2014年9月です。単純に高金利に惹かれたのが理由で、SBI証券で投資できる通貨の1つとしてトルコリラ債券に投資しました。
トルコリラ債投資の結果 -12年複利運用を続けて▲57%の損失‐
トルコリラ投資の結果はとてもひどいパフォーマンスに終わりました。
日本円投資額 1,969,800円 ⇒ 12年後 846,911円 ▲57%損失!
トルコリラ額 TRY 40,000 ⇒ 12年後 TRY 276,768.40 6.92倍
トルコリラベースでは、6.92倍になりましたが、日本円換算すると57%もの損失となりました。
| 投資時日付 | 投資時の投資内容 | 交換為替 | 債券価格 | 日本円投資額 |
|---|---|---|---|---|
| 2014/9/18 | P3046J001_HSBC Bank PLC トルコリラ建債券8.00% | 51.39 | TRY 20,000.00 | 1,027,800円 |
| 2015/5/29 | P3907J001_HSBC Bank PLC トルコリラ建債券8.12% | 47.10 | TRY 20,000.00 | 942,000円 |
| 合計 | TRY 40,000.00 | 1,969,800円 |
| 日付 | 最終の投資内容 | 交換為替 | TRY口数 | 日本円戻り |
|---|---|---|---|---|
| 2026/9/3 | トルコリラMMF | 3.04 | 276,768.40 | 845,758円 |
投資元本であるTRY40,000 ベースで見ますと121,600円 ▲93.8%の下落であり、差額の724,158円は利息により挽回した分になります。
損失の要因 ‐為替レート 50円→3.24円 ▲93.5%もの下落!
その原因は為替レートです。投資した2014~15年時点では50円ほどの為替レートが、26/9/3時点で3.26円と93.5%も下落してしまいました。1/10以下で逆テンバガー状態です。トルコリラ債券やMMFの金利については26/9/3時点で35~37%ほどありトルコリラベースでは超高金利で、投資を開始した2014年では8%でそこから10、20、30、40%とどんどんと金利は高騰し続け、並行して為替は下落が続きました。※下はトルコリラ-円チャート

複利が勝つか、為替下落が勝つか? -トルコリラ複利は為替下落に勝てなかった
トルコリラ投資については、どんどん資産額が減る中で意地と期待がありました。期待は複利運用を続ければ為替下落にいつか追い付くだろうということです。為替の下落は激しいですが、金利も高いので複利で続けることで、いつか複利運用で為替下落を追い抜き、プラスパフォーマンスになるのではないか? 12年経過した現時点では複利運用は為替下落に歯が立ちませんでした・・・ これからも複利運用を続けるとどうなるかは神のみぞ知るところですが、トルコリラ債券が26/8/27に満期を迎え、次の債券を買い複利運用を続けるか、もうギブアップするかの選択に迫られていました。
複利運用を止め、手仕舞いすることにした理由
判断としてトルコリラは▲57%のマイナス運用(=投資失敗)で終わりにすることにしました。
一番の理由は休職です。これまではサラリーマンとして安定的な所得があったため、意地でプラスになるまで複利運用を続けても問題ありませんでした。しかし休職となりさらには退職を見据えている状況でパフォーマンスが怪しいトルコリラの投資を続けるのは資金効率が悪く、他の気になる高配当日本株に投資することでインカムを安定させたいと考えました。
次にトルコリラの為替見通しです。トルコリラの為替は2013年のアベノミクス以降続いた円安/デフレ/ゼロ金利環境の中で、日本円に対し下げ続けてきました。更に2024年くらいから日本の金利上昇が続いてきており、金利の先高観も続いています。デフレ下、ゼロ金利環境下でも下落し続けてきたのに、金利ある世界になった今、トルコリラの見通しは引き続きネガティブの状況です。
遊び心を失ってしまうのは残念ですが、今は可能性の高い方に資金を振り向けていきたいと考えています。
この手仕舞いがもたらす結果は誰にもわからない
今更トルコリラを手仕舞いにするのは 時すでに遅し とも思えますし、今後トルコ経済が良くなり実質金利もあがりトルコリラのパフォーマンスが良くなる可能性もあります。その時々の状況を踏まえ自身が良いと思ってとった行動が逆に作用してしまうことはよくあることです。
その時に後悔するかもしれませんが、行動をキャンセルやリセットすることはできませんので、そうなっても仕方ないと思うようにするしかありません。絶対ではないですが、今後トルコリラに手を出すことはないと思います。
その一方で、同時期に投資したエマージングの南アランドやメキシコペソは、一時為替が40%ほど下落したのち、今現在は為替も戻ってきており、利息分の収益が複利で積み上がってきています。満期はまだ先なのでその時になってみないとわかりませんが、今の為替が維持される前提では2倍ほどになりそうで、13年間でのパフォーマンスが単利計算で年率7.7%となるため、一定の成果はあることになります。
分散投資をするとどうしても良いパフォーマンスの投資に目が向いてしまいますが、今パフォーマンスがよくても未来はわかりません。仕事や人生も同じですね。優秀な皆様は問題ないかもしれませんが、らとのような凡人は逃げ道としての分散投資とマルチインカムを考えるのはとても重要だと改めて思い知らされます。
勉強にはなった -長期で投資を続けていれば報われるとは言えない
パフォーマンスとしてはさんさんたる結果ですが、海外のエマージング高金利通貨に投資するリスクは肌で理解することができました。基本的に投資は10年、20年と長期で考えるものですが、全ての投資が長期で報われるわけではないことを12年と112万円を支払って学ぶことができました。負け犬の遠吠えですが・・・
株式投資も個別株中心ですので、学びを生かし20年後それ以降もこの会社は世の中に貢献し続けるだろうと考えられるような会社に投資するようにしっかりと考えたいと思います。また勝手にリバランスしてくれる広く分散された手数料の安いインデックス投資が、凡人には最適解であるというのも理解できます。これが正解というのはわかりませんので、日々、楽しみながら試行錯誤を続け最適解を探していくことが重要なのだと思います。
※トルコ-円のチャートには注意してください
トルコ-円の長期チャートを眺めると下げが緩やかに見えてしまいますが、そんなことはありません。これを見てそろそろトルコリラへの投資もありだろう と思わないようにご注意ください。
チャートは言うまでもありませんがその時々の為替金額で線をつないでいったものです。下げが徐々に緩やかに見えてしまうのは額が小さくなっているからです。ただ、為替を評価するうえでは下落率をみる必要があります。
らとが購入した2014年末~2015年初は50円でした。これが3年後の2018年に25円になっています。これが半値の12.5円になったのはその3年後の2021年、さらに半値の6.25円になったのはその2年後の2023年、で2026年現在は3.2円ほどで6.25の半値目前です。
おおよそ2~3年周期で為替が半値になっていることがわかります。仮に今3.2円で10万TRYを買うとすると日本円で32万円です。未来はわからない前提で、仮に同じ動きをすれば2029年ごろには1.6円で、日本円評価額は16万円、その間利息が35%だと合計105%(+複利もある)で一見プラスになりますが、20.315%の税金と為替スプレッドを計算すると、恐らくマイナスになります。
チャート上緩やかに見えるのは、50→25円だと25円も下落し、3.2→1.6円に下落しても1.6円しか下がっていないためですが、下落率50%は同じです。先のことはわかりませんので各皆様のご判断になりますが、個人的にはおススメできない投資対象です。



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