第70回ソフトバンクグループ社債の金利が4.75%(税引後3.785%)で決定しました。4.30~4.90%と中央値が4.60%でしたが、高めの金利となりました。先週末に長期金利が3%に達し金利の先高観が止まらない中で高めで決定したものと考えられます。0.1%でも高い金利が欲しい弱小投資家心には刺っています が・・・
販売条件
改めて販売条件を見ます。高い金利ではあるものの7年間は確定の固定金利となります。販売単位は100万円とまとまったお金が必要になります。

得られる金利収入
単純な計算ごとですが、得られる収入は大きいです。これが確定利回りでソフトバンクグループが倒産しない限り7年間頂くことができます。
投資額:100万円
税引前:47,500円/年 (半年ごと23,750円) 7年合計 332,500円
税引後:37,850円/年 (半年ごと18,925円) 7年合計 264,950円
投資額:300万円
税引前:142,500円/年 (半年ごと71,250円) 7年合計 997,500円
税引後:113,552円/年 (半年ごと56,776円) 7年合計 794,864円
2.48%の債券をあと3年も残している らと から見るととても魅力的な投資先です。仮に億単位で投資するとそれだけでサラリーマンの手取りくらい、2億になると管理職級の年収が得られます。すげー
1億投資 … 3,785,037円/年
2億投資 … 7,570,075円/年
今回の購入は見送りとします
個人的には今後7年でソフトバンクグループが倒産するようなことも考えにくく、金利も魅力的なので買いたい水準ではあります。しかし金利はまだまだ上昇局面にあることから、今回の購入を見送る判断としました。
先日売ったトルコリラ債券の戻り金や株式の一部を売却することでいくらかの資金を準備することはできそうですが、金利上昇局面での7年間の資金拘束を避けたいのと、休職で今後入ってくる資金に乏しいなか株式投資と天秤にかけたときに欲しい個別株式に魅力を感じているためです。
この判断がどう出るかはわかりませんが、7年後の資金の用途が決まっている方には選択肢の1つではないかと思います。先日も記載しましたが、金利ある世界に突入して債券投資の判断が難しくなっています。これまで長く続いたデフレ下のゼロ金利、マイナス金利状態では2%を超えるソフトバンクグループ社債は買い判断でしたが、インフレ、金利上昇局面では早くに飛びついても、次の債券でもっと金利が上がり結果的に低収益になってしまうリスクもあります。しかしこのあたりで金利上昇も打ち止めになり、長期金利が低下傾向になればベストタイミングになり得ます。
利付け債なので金利の活かし方も結果に左右されます。もちろん収益を楽しみや生活の向上に使うのも1つです。元本は戻りますので。しかしこの金利収入を株式やインデックスの投資信託に廻し、複利効果をえることで7年後の収益は変わるかもしれません。せっかく与えられた選択肢の1つですので、確定利回りの収益として考慮する余地は十分にあると考えます。
7年の期間を考察
ソフトバンクグループ社債の期間は7年です。7年後がどうなっているか予測できれば投資してよかったかどうかが見えてきます。が、そんな予測ができていれば今頃大金持ちで、休職で頭を悩ませることなどなかったでしょう。しかし7年前なら振り返ることはできます。7年前は2019年9月です。新型コロナウイルスが始まるちょっと前ですね。
2019年9月末と2026年9月4日の経済データを並べると下記のようになります。
| 経済データ | 2026/9/4 | 2019/9/30 | 差 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 65,020.94円 | 21,755.84円 | +43,265.10(2.99倍) |
| TOPIX | 4,103.23 | 1,586.62 | +2,516,61(2.59倍) |
| 政策金利 | 1.00% | -0.1% | +1.1% |
| 日本の長期金利(10年国債) | 2.91% | -0.21% | +3.13% |
| 金1gの価格 | 24,822円 | 5,566円 | +19,256円(4.46倍) |
| ドル‐円為替レート | 156.27円 | 108.07円 | +48.2円(44.6%増) |
| ダウ工業平均 | 53,414.25ドル | 26,916.83ドル | +26,497.42(1.98倍) |
| NASDAQ | 26,506.99 | 7,999.34 | +18,507.65(3.31倍) |
| S&P500 | 7,718.60 | 2,976.62 | +4,741.98(2.59倍) |
| トルコリラ-円為替レート | 3.22円 | 19.11円 | -15.89円(▲83.2%) |
| ソフトバンクグループ株価 | 5,590円 | 1,060円 | +4,530(5.27倍) |
過去は未来を保証するツールではありませんが、過去の7年間で経済指標が大きく変わっていることがよくわかります。株価は2~3倍以上、長期金利は3.13%の上昇など当時とは全く違った経済指標になっていることがわかります。株や金の投資はかなりのパフォーマンスとなり、債券のパフォーマンスは相対的に悪かったと推察されます。銀行の債券含み損も大きい状況です。
次の7年は何が起こるでしょうか? 株は同じように2倍3倍とパフォーマンスを上げるでしょうか?それとも60%、70%とその株価を下げることになるのでしょうか?為替は日本経済の先行きを考えると更なる円安が続くのでしょうか(同じ下落率になれば225円ほどになる)?それとも100円、それ以下の円高になるでしょうか?7年という期間はそれくらい経済状況が変化する期間です。
今後7年の株のパフォーマンスを信じるならば、7年で26.5%増える債券よりも株の方がいいかもしれません。もしソフトバンクグループの投資が目標通りいけば、4.75%の金利を凌駕するほどの利益を得られると考えてお金を集めているので、お金を集める目的を達成できるならば株に投資する方が合理的ですね。過去7年の結果だけ見れば、年2%の債券を買うよりも5.27倍に成長した株を買う方が良い結果になっています。結果論で語ることは誰にでもでき、未来は誰にもわかりませんが、7年は経済が大きく変化するには十分に長い期間でありますので、自身が何を信じて投資するのか軸をもってお金を投じていければと思います。


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