農薬関連銘柄に興味を持ち始めました

日本株式

らと の投資の中核は、自分テーマである食料とエネルギーです。そして食料品の源泉とも言える農場(米、小麦、野菜など)、牧場(畜産、養鶏)、水産資源(養殖、漁獲)を直営で持っている会社の株を保有したいと考えています。しかし日本の上場企業での農業系の上流を持つ会社は少ないです。そこで農業には欠かせない農薬の会社を保有することで、間接的にでも上流に食い込んでみるのも良いのかと思います。

日本は世界有数の農薬大国

日本の農薬使用量は世界的に見ても多く、古い資料ですが2008年のOECDの資料によると耕作地面積あたりの農薬使用量は韓国に次ぐ世界2位です。(無農薬であることが望ましいですが、収穫までの手間が多くかかり、病害虫による収量減や規格外品の増加などで、販売価格も高くなる傾向があり、高いと売れなくなってしまうということで、なかなか広がっていかないのが実情です)

これには下記のような3つの主な理由があるとされています。
 ①日本は温暖湿潤な気候であることから、病害虫や雑草が発生しやすい環境にあること
 ②野菜、稲作のような集約型農業で単位面積当りの栽培回数や管理の手間が多くなるため
 ③日本人のコストに厳しく見た目にこだわる国民性(虫食いや、傷汚れは商品にならない)
このレポートの2008年からすでに16年が経過していますが、農薬の使用量は減るどころか増加傾向にあるようで、これはもともと温暖湿潤の状態からさらに地球温暖化や異常気象による病害虫の増加によってさらに農薬が必要とされている状況になっています。

日本の農薬業界

日本の農薬会社上位7社は下記の通りです。(尚、調べ方や他資料では順位や売上が違っているものもありますので、あくまで参考程度とお考え下さい。) 住友化学が圧倒的な売上規模を持っています。2位がクミアイ化学工業、3位に日本農薬と続きます。利益率は日産化学が22.7%と突出しておりますが、他も概ね10%と高収益な業界と見えます。また日本企業だけの全体の売上としても1兆円ほどあり、大きな市場規模が伺えます。それでも海外メジャーに比べると日本企業の規模は小さい方です。

※注意:営業利益率と海外売上比率は連結データなので農薬関連ではありません。また三井化学アグロは三井化学で利益率、海外売上比率を算出しています。

日本農薬に注目しています

上記7社のうち、農薬専業である日本農薬(ニチノー)に100株買い注文を入れています。
これは株価が比較的割安であること、累進配当を謳い2027年3月期は38円(3.5%程度)の配当予想であり、さらに7/24にお米券の株主優待制度を導入したことが挙げられます。休業し退職を考えている将来の収入が途絶えるドロップアウターには魅力的なインカムです。
※もちろん他の6社も素晴らしい会社です。

もちろん還元だけでなく本業がしっかりとしています。売上は1,000億円規模と大きく、営業利益率は9.7%あり、日本の農業が細る中、海外売上比率は69%と高く海外市場で貢献できているのは魅力です。また日本農薬の競合他社との違いとして、自社開発原体(有効成分)が挙げられます。これにより他社依存度の低い独自性の高い製品群を展開しており、開発から販売まで一貫した農薬専業サプライチェーンを築き上げています。

7/28終値でPER 11.19倍、PBR 0.97倍となっており、下値も限定的と考えます。チャート的には高値圏であり、500円台になる可能性もありますが、堅調な業績、累進配当による株主還元、お米券の株主優待の新設でそこまではいかないであろうと思っています。予想が外れても、業績が傾くような事態(不祥事や開発農薬による被害)が起こらない限りは配当と優待でインカムを期待し、長期でお付き合いできる銘柄だと個人的に思っています。

農薬と聞くと、体に悪いと忌み嫌われる傾向がありますが、日本の食料自給の安定化ひいては世界の食料供給に貢献し、日々私たち一般庶民に安定した食料を供給するために貢献してくれている業界なのだと思いました。また人体への影響をさらに抑える農薬を開発するなど、期待値をもって買い向かいたいと思います。

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