株主優待品の種類はいろいろあるかと思いますが、現金に近く汎用性が高い金券類や通常の割引が少なく需要の多い割引券や引換券のような優待はとても重宝します。最近の株主優待は保有期間に応じて金額が増えていく、つまり企業が投資家の長期保有を狙っての設定が増えてきています。
投資単位が2単位、3単位、5単位を設定する企業もありますが、1単位の最小でも長期保有によって優待が増額される傾向もあり、長期的な安定性を狙った投資家には魅力的な選択が増えているのはうれしいです。
7212 エフテック ‐輸送用機器‐
エフテックは輸送用機器セクターでホンダへの売り上げが60%を超えるホンダ系の足回り部品を供給し、売上高3,000億円程の大手企業であり東証スタンダード市場に上場しています。株価としては7/17時点で660~670円前後、ここ5年では400~1000円のボックス相場を形成しています。ここ数年の利益の振れ幅が非常に大きくPERは5~15倍ほど、PBRは0.2~0.3倍程度と割安バリュー株の1つです。割安でボックス相場が続くかはわかりませんが、500円代以下で購入し、長く配当と優待のインカムを得るには良い投資先の1つだと思い保有しています。らとは今年で保有期間5年に達し、QUOカード3,000円となりました。尚、贈呈は毎年6月で、年1回 3月で権利確定となります。

| 優待内容 | 必要株数 | 条件/特記 |
|---|---|---|
| QUOカード1,000円 | 100株以上 | 1年以上継続保有(3月/9月の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記載) |
| QUOカード2,000円 | 300株以上 | 3年以上継続保有(連続7回以上記載) |
| QUOカード3,000円 | 500株以上 | 5年以上継続保有(連続11回以上記載) |
株価の上昇に期待はしていませんが、配当が小さくPBRが非常に低いので物言う株主の圧力が加わり、DOEなどの配当目標が設けられれば、大きな増配余地はあるのかと考えています。また技術に優れる会社ですので、合併やTOBなどで株価上昇も考えられます。ホンダ外売り上げが伸びれば利益の伸長も期待できます。
リスクとしては、やはり複数購買とピュア中国企業との価格競争による利益の圧迫、ホンダ外の売上が伸びない、ホンダの成長鈍化、ホンダシェアの低下、品質問題など、客層の偏り、新興自動車会社の台頭・競争激化と思います。自動車は必要とされる製品ですが、それが必ずしもホンダやエフテックでなくてもよいとなってしまうことかと思います。
9405 朝日放送グループホールディングス -情報・通信‐
朝日放送グループホールディングスは、テレビ朝日系列で大阪を地盤の民放です。探偵!ナイトスクープは代表的な朝日放送発のコンテンツです。売上高900億円前後で営業利益率は4%ほど、PER10~20倍、PBR 0.4倍ほどの割安バリュー株です。株価は長く600~900円のボックス圏のため、600~700円で購入しあとは配当と優待のインカム収入を得るのによい株だと思います。またQUOカードの保有条件がないのと、年2回もらえるのも良い点です。

| 優待内容 | 必要株数 | 権利確定 | 条件/特記 |
|---|---|---|---|
| QUOカード500円 | 100株 | 3月 | – |
| QUOカード3,000円 | 500株 | 3月 | – |
| QUOカード500円 | 100株 | 9月 | 9月は500株以上でも500円 |
大阪地盤の地域の民放であるため、今後の大きな成長は見込めないと思います。またネットフリックスやYoutubeなどの動画コンテンツの台頭により、テレビ放送局の力が維持されるかも今後のリスク要因になるかと思います。
BPSが2,000円近くあり、PBRが0.4倍前後ですので、買収やTOBなどがあれば大きく値上がり益が発生する可能性もあります。ただらととしては末永く配当と優待の安定インカムを期待しています。
4275 カーリットホールディングス -化学‐
カーリットホールディングスは化学セクターで、化学品、産業用部材、エンジニアリングに加え、ボトリング事業といった食料品事業も持っています。日本カーリットとして一般人が目にするのは自動車の発煙筒で、国内トップシェアです。またロケット個体推進薬原料である過塩素酸アンモニウムはカーリットの強みであり、世の中に欠かせない会社です。株価は安い時で500円でしたが、現在は2000円を大きく超えており、手を出しにくい価格になってしまいました。株価が下がってPER10倍前後になればもう100株買い足したいと考えています。優待は以前はUCギフトカードでしたが、26年からジェフグルメカードに変更されています。

| 優待内容 | 必要株数 | 権利確定 | 条件/特記 |
|---|---|---|---|
| ジェフグルメカード500円 | 100株 | 3月 | ※3年以上継続保有の場合、100株以上200株未満の株主は1,000円増 |
| ジェフグルメカード1,000円 | 200株 | 3月 | ※3年以上継続保有の場合、200株以上は1,500円増 |
| ジェフグルメカード1,500円 | 1000株 | 3月 | ※3年以上継続保有の場合、200株以上は1,500円増 |
ロケット個体推進薬原料である過塩素酸アンモニウムの技術の強みをベースに、電子材料やシリコンウエハー、セラミックスなどの素材技術もあり、今後も期待される会社だと思います。
3512 日本フエルト -紙・パルプ-
日本フエルト。そもそもフエルトとは何でしょうか?Felt(フェルト)とは、羊毛などの動物の刑に熱や湿気、摩擦を加えてからみ合わせシート状に圧縮した布(不織布)のことです。日本フエルトは紙・パルプ向けのフエルトに強みを持っており、国内のシェアはイチカワと二分している大手の会社です。筆頭株主が王子ホールディングスで、日本製紙も大株主に名を連ねた製紙業界にはなくてはならない会社です。売上高100億円前後で営業利益率3~4%、一株益は20~40円と収益は株価に比べて少なく、売上、利益ともに横ばいで成長性が見込める銘柄ではありません。

| 優待内容 | 必要株数 | 権利確定 | 条件/特記 |
|---|---|---|---|
| QUOカード300円 | 100株 | 3月 | ※3年以上継続保有の場合、100株以上300株未満の株主は300円増 |
| QUOカード1,000円 | 300株 | 3月 | ※3年以上継続保有の場合、300株以上1000株未満の株主は1,000円増 |
| QUOカード2,000円 | 1000株 | 3月 | – |
安定した需要による売り上げと、安定配当+株主優待でインカム重視の長期保有に適した銘柄だと思います。自己資本比率79.9%と好財務であり、配当金の目標にDOE2.5%も設定されより安定感がでてきました。保有から3年以上経過しており、300株を愚直に保有し末永いインカム収入を享受したい銘柄です。
QUOカードや金券類のような株主優待は本業と関係がないため、以前は縮小や廃止傾向がありましたが、このところQUOカードの新規優待や、長期保有を狙ったQUOカードの増額も増えている傾向がみられます。但し本業の強み、利益や財務の良好さ、バリュエーション、株主還元姿勢など投資すべき会社の見極めを忘れずに、優待だけに目を奪われて投資をしないよう注意したいところです。休業で収入減のらとには目先の利益がとても魅力的に感じてしまいますが・・・

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