債券投資でも失敗例にいとまがありません。らとは12年前くらいから会社を辞めたい、資産運用を通じて労働外のインカムを増やそうと、これまで漫然としてきた資産運用を戦略的に考えるようにしました。その際、分散を意識し色んな資産クラスと海外資産への分散を進めました。それまでは海外資産は野村の外貨MMFに置きっぱなしにしていましたが、外貨も先進国だけでなくBRICSが流行った新興国にも広げようと手を出しました。SBI証券では、メキシコ、南アフリカ、ロシア、トルコ、ブラジル、インドネシアの国債/社債があり、それぞれおよそ100~200万円ずつを目安に債券を購入しました。
新興国の債券は、金利が7~8%程度と高く、高いインカムを期待しての投資でした。この時らとは途上国投資の本当のリスクに気付いておらず、複利運用でのインカムをまぬけ面で期待をかけていました。
利回り以上にみるみる下落する為替
もちろん外貨投資には為替リスクがあることは承知していました。チャートをみると各国のチャートは下落傾向で高値掴みではないと思っていました。またところどころ反発も見られ、良いところで買えたのでは?と思っていたくらいです。
しかし、マイナー通貨は手数料が高くスタート地点での為替が高くってしまう。更にはメキシコペソは8円以上→5円くらいまで、南アランドは9.5円→6円くらい、トルコリラに至っては50円→3.4円ほど、ブラジルレアルは40円→20円、100インドネシアルピアは0.98円→0.60円くらいまでと保有期間中、利回りを超えてどんどんと下落💦 現地通貨ベースでの金額は着実に増えましたが、円換算ではひたすらマイナスの状況が続きました。最大で▲30%程度くらい。
それでも得た金利や満期金は外貨のまま新規の社債を購入し続け、淡々と複利運用を続けていく中で、メキシコペソと南アランドは2026年現在為替が戻り何とかプラス圏になりました。一方でトルコリラは30%、40%といった金利のなか今でも下落が続き3.4円の状況で、投資額に対し▲60%といったパフォーマンスをたたきだしています。ブラジル社債とインドネシア社債は円貨決済であったため、満期後新しい社債を買い続けた結果、ブラジルレアルは30円まで、ルピアは0.95円まで戻り利息と合わせプラスになった満期で手じまいしました。
耐えてよかった投資 / 見切る方が良い投資
投資とは面白いものです。複利運用で耐えた結果、メキシコペソや南アランドのように為替が奇跡的に戻り利回りで収益を得られそうな投資に繋がることもありますし、トルコリラのように持ち続けても損が広がり全然回復しない投資対象もあります。
何でも耐え続ければよいわけではなく、見切りが必要な投資もあるというのが実体験で教訓になっています。しかしその見切りの選球眼がないのが らと ですので、そういう意味でも分散は必要だと感じました。これも結果論ですが、いくらメキシコペソや南アランドの為替が戻ったといっても日本円ベースであり、もし当時新興国ではなく円安が進行している米国債やオーストラリア債など先進国を優先していれば更なる利益に繋がったのかとも思います。
過去の結果は未来を約束するものではありません。投資に再現を求めるのは困難であり、シナリオが思った通りに進むものでもありません。利回りだけを見ずに投資対象にどのようなリスクがあるのか、今はAIも発達して簡単にリスク分析ができますので、貴重なお金を投じる前にどのようなリスクがあるのか知ったうえで投資をしていこうと思います。
エマージング投資の向き合い方
らと はもうエマージング(新興国)の社債に新規の追加投資はせず、今保有している社債を愚直に複利運用を続けるか、満期のタイミングで為替が買値に戻れば日本円に戻し投資対象を見直そうかの2択で考えています。
新興国はリスクもありますが、人口増加や所得向上による需要と発展も見込める有望な投資先でもあります。投資しないという選択はないのですが、為替変動は読めませんし、社債だと満期のタイミングでどうなるかなんて神のみぞ知る世界です。よって新興国投資は株式の投資信託に頼るのが良いのかと考えています。現在ではemaxis slimオールカントリー(日本除く)でカバーしていく考えです。オルカンの投資先は60~70%米国株であり、新興国の比率はとても小さいですが、少ない割合でも入っており、成長すればリバランスで資産割合も増えます。また米国企業はグローバルに活動している会社も多く、米国株でも新興国の成長を取り込めます。投資信託は手数料が高いものが多いので、低コストで広く分散されたインデックスファンドを中心に投資していければと思っています。

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