富山銀行を買いました

日本株式

富山銀行を買いました。利上げにより銀行の好決算が続いているので、出遅れ感と優待のある銘柄を探して購入となりました。8/3現在、第1四半期決算発表の前で、決算発表は8/4の予定です。これまで好決算を目論んで株を買って思った通りの結果が出たことがなく、むしろ逆の結果にしかなりませんでしたが、はてさてどうなるか?乞うご期待です。

8365 富山銀行とは

富山銀行は名前だけ聞くと富山県の大手地方銀行のように聞こえますが、本店は富山県高岡市に位置し、資金量は5,122億円(2026年7月現在)と地方銀乞うは最小規模の銀行です。富山県ダントツの銀行シェアは北陸銀行で、次が富山第一銀行、3番目で富山銀行です。富山県高岡市は富山県で2番目の市で人口はおよそ16~17万人です。人口が減る地方でかつもともとの人口規模も小さいことから、大きな発展は見込めないことが出遅れている理由の1つかと思います。(出遅れというより、これからも出ないかもしれませんが)

尚、富山県高岡市は、5932三協立山アルミ(本社) と 5757CKサンエツ(本社)、3877中越パルプ(本社)、4242タカギセイコー などの優良上場会社が拠点を構えている都市でもあります。ただ四季報を見てもこれらの会社の取引銀行に富山銀行の名前が見当たらないですが・・・

業績

富山銀行は売上にあたる経常収益は2026年3月期で137億円ほど、経常利益が17億円、純利益が10億円ほどです。株価に対する1株益は同じ富山の雄である北陸銀行(ほくほくフィナンシャルグループ)や最優良地銀と言われる静岡銀行(しずおかフィナンシャルグループ)などと比べると利益率の低さが目立ちます。PBRが0.39倍ほどと低いのも他の下位地銀と同じ傾向です。

規模が小さく、銀行OHRが地銀ワースト2位と人件費や物件費などの経費の上昇に対し収益の改善が追い付かないことが利益率が上がらない要因の1つと考えられます。また不良債権(要管理債権)が111億円ほどと資産に対して大きいのも課題です。

富山銀行の株価推移

そんな状況下、富山銀行の株価は伸び悩んでいます。地銀中上位は軒並み2022年ごろの安値から3~8倍になっていますが、富山銀行は2025年を底におおよそ1.5倍程度にとどまっています。

これを出遅れと捉えるかどうか?規模や業績、将来性を考えると他の地方銀行のように上昇しないのは市場の妥当な評価であると考えられ、出遅れとは言えない可能性も高いです。

それでも富山銀行を購入した理由

それでも富山銀行を購入したのにはいくつか理由があります。

1.金利上昇による収益向上期待

1つ目はやはり金利上昇です。規模の大小にかかわらず金利上昇は銀行の収益を上げる要素になります。富山銀行のB/Pを確認すると貸出金高は3,831億円ほどです。これが0.25%金利が上がると9.5億円ほどの収入UPになります。もちろん預金金利の上昇もありますので、全額が銀行収益になるわけではありませんが、5億円だとしても経常利益が17億円の小規模銀行には大きなプラス収益になり得ます。

持ち株の1つである鳥取銀行の決算が7/31にありました。結果は第1四半期で50%増益で、すでに会社計画の第2四半期の経常利益12億円と純利益8億円を超過しています。規模の小さな銀行(鳥取銀行は資金量1兆円ほどの下位銀行)でも収益の期待は持てる一例です。

2.2027年3月期の会社四季報予測と会社予測の差

2つ目が会社四季報の業績予測です。会社の2027年3月期の業績見通しと会社四季報の数字を比較すると下記のようになっています。

会社四季報予想は会社予想に対し経常利益と純利益が3億ほど増益の見通しであり、これが達成されれば配当性向30%で75円の1株配当の可能性もあります。銀行によりマチマチですが、業界で増益基調にありますのでここまで行かなくてもその半分の1.5億でも増益になれば と勝手に期待を抱きました。新中計で配当性向30%程度と明記されましたのでそれでも65円配当になれば!と考えています。それでも利回り3%には達しませんが、+1億円の利益でEPSが18円強向上するので、少額の増益(もちろん減益でも)のインパクトが強いです。

3.株主優待

3つ目が株主優待です。1年以上保有(毎年3月及び9月末日の当行株主名簿に同一株主番号で連続して3回以上記載又は記録)が前提ですので、今購入しても2028年からの贈呈になりますが、100株以上で2,000円のQUOカードは魅力があります。期待通りの増益にならず配当が変わらなくても、2027年3月予定の55円に2,000円の優待が加われば、総合利回り3.3%、税引き後2.83%とそれなりのインカムのため長期で握り続けられそうです。

4.大株主の顔ぶれ

最後は大株主の顔ぶれです。筆頭株主の㈱Plan・Do・Seeは北陸地方の観光に魅力を感じ2025年に資本提携していますが、目を見張るのはその他の大株主です。自社を除いた7社が地元企業で占められています。地元企業を支え、支えられている金融機関ですので、規模が小さいからと言って地元から支持されていない銀行ではなく、むしろ厚く支持されている銀行です。

また2位株主は北陸地方トップ地銀の北陸銀行です。富山銀行は規模がとても小さく、将来の生き残りのためには合併が不可欠になると思います。大株主であることが保証にはなりませんが、北陸銀行との資本的な繋がりは将来性懸念に対する1つの安心材料かと思います。

ポジティブな見方、ネガティブな見方 様々あり、これらの情報によって株価の上昇/下落が確実に見通せるなら今頃大金持ちです。当たればうれしいですが、外れても大やけどせずにいられる銘柄として購入してみました。そんな投資姿勢だから大きく利益を出すことは難しいですが、1つの考え方として参考になればと思います。

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